株式会社リソース・インターナショナルは海外の最新トレンドを「Resource News」としてお届けしています。
株式会社リソース・インターナショナルより
海外の最新トレンドを「Resource News」としてお届けしています。 |
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パルプから作る糸を主体としたテキスタイルが人気のWOODNOTES(ウッドノーツ)では、今季新たなハンドタフトのラグを発表。また既存デザインのカラーバリエーションを増やし、よりナチュラルでサスティナブルなスタイルを提案しています。
ペーパーヤーンとメタルの組み合わせが美しい「Mesh」は、2008年にimmケルン家具見本市でインテリアイノベーションアワードを受賞しロングセラーとなっていますが、いまだ色褪せず新コレクションとともに人気を博しています。
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「わびさび」へのアプローチ ~ ivc groupのタイルカーペットより
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日本人の美意識としての「わびさび」。
貧困と孤独の中に心の充足を見い出そうとする心持ち。閑寂ななかに、奥深いものや豊かなものがおのずと感じられるような美しさ。人の世の儚さを知り、無常であることを美しいと感じる美意識は、日本文化の中心思想であると言われています。
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禅から生まれ、茶の湯により研ぎ澄まされた「わびさび」は、現代に至り海外でも知られ評価されるようになりました。「日本らしさ」を感じられるものというだけにとどまらず、美の哲学として世界を魅了しています。
不完全ではかなく未完成のものが織りなす美
謙虚でつつましやかなものが織りなす美
ありきたりでないものが織りなす美
そんな冒頭から始まる、アメリカの作家 / 編集者 / パブリッシャーであるレナード・コーレン氏の著書『Wabi-Sabi わびさびを読み解く for Artists, Designers, Poets & Philosophers』は、1994年にアメリカで出版され、90年代に「Wabi-Sabi」ブームを引き起こしました。
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わびさびとは何か。
静けさ、質素、奥ゆかしさといった朧気なイメージとともに、その心や感性を何となく感じることはできても、それを明確に定義したり説明することは難しいものですが、その世界観の根幹となっているのは「不完全さ」と言われています。
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1)万物は、無常である
形あるものも、無いものでさえもすべては無に帰し、万物は朽ちてゆく
不変は幻想であり、すべて最後には忘却と非存在の中に消えていく
2)万物は、不完全である
存在するどんなものも不完全性を孕んでいる
完璧に見える剃刀の刃先も、拡大すると微細な穴や削れや斑が浮き彫りになるように
3)万物は、未完成である
宇宙を含め、すべてのものは永劫に生滅流転の状態にある
われわれが完成したと呼んでいるものは、ある時点を指しているに過ぎない
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「わびさび」は、生命のはかなさの美的観賞といえるのかも知れません。
不完全で未完成であることを知り、受け止め、受け入れ、不十分であることを楽しむ。不完全なものこそが想像力を掻き立て、そこからの成長や発展を生む。
私たち自身の生命に限りがあることを直視させ、存在することの孤独と静かな悲哀を感じさせる。私たちはまた、すべての存在が同じ運命を分かちあっていることを知っているがゆえに、ほろ苦さの交じった安堵の気持ちを抱くのである。
レナード・コーレン氏はそう解説しています。
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ベルギーの床材メーカーである ivc group は、タイルカーペットの新コレクションの一つに「わびさび」にインスピレーションを得たデザインを発表しました。
コレクションの名前は「Imperfection」(不完全)
空間を作り込んでいくインテリアデザインに、制御不能である自然との共存、劣化や消耗の受容、不完全・未完成といった抽象的概念をどう取り込んでいくのか、それはユニークな試みとなりました。
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このコレクションでは、レナード・コーレン氏の言葉を引き、「わびさび」の Imperfection - 完全ではないことの美しさに賛同し、新たな意味を重ねています。
それは、同社のコレクションは絶え間なく進化しており、また、同社の製品はヒューマンセントリック(人間主体)であり、カーペットが施工され人を包み込むまでは、商品は完全または完璧になることはない。人が介在してこそモノ、そしてデザインの存在価値が生まれる、というものです。
こうした海外発の「和」デザインは、ネイティブの日本人が生み出すものとは違った面白さがあり、現代を生きるワールドワイドな人の心をとらえる和風デザインとして広がりを見せています。
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タイルカーペットコレクション「Imprefection」は、3つの柄が収録されています。
自然と親和性のある落ち着いた色で、有機的な質感を再現。空間を心地よいものにするための快適な踏み心地と防音性に配慮。ファイバーはリサイクルナイロンECONYLを採用しています。
「わびさび」から得たインスピレーションは、サスティナブルへの姿勢とまったく拮抗することなく、人と環境への想いを支えるコンセプトとして息づいています。
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シンプルな表情を見せる「Grit」は、静寂さを漂わせ空間に「わびさび」の世界観を呼び込みます。何の変哲もない無地のように見えながら、いくつかの色を使用して微妙な陰影を作り出しています。
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「Bruut」は、ループの高さに変化を持たせ腐食や汚れが表情を豊かにするという、エイジング~時の経過がもたらす味わいを表現しました。落ち着きの中もダイナミックな力強さが宿ります。
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わびさびのエッセンスが詰まっている金継ぎの姿は、アーティスティックでもあります。
「Rupture」は素朴なものと金の出会いを、光沢感をうまく使いながら質感豊かに表現しています。
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展示会で発表された新作商品やコレクションを弊社取り扱いの海外ブランドと併せてご紹介いたします。
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ショーケース用テキスタイル / FIFIELD (アメリカ)
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商品を美しく見せ、かつキズから守る。テキスタイルにはそんな役割もあります。
化粧箱やショーケース、ディスプレイ、そして家具などの裏地として使われる生地は、柔らかく豪華で、加工しやすくてコストパフォーマンスの良いものが求められます。
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ディスプレイ向けのテキスタイルブランドである、アメリカの「FIFIELD社」は、銀製品を保護するための綿フランネルの生産からスタートしました。1930年当時、フランネルはバインダーファイルの表紙カバーとして、また籐の乳母車の裏地としても重宝され、販売は広がっていきました。
商品開発に力を入れてきた同社は、ジュエリーのディスプレイボックスやバックの裏地に向けたベルベットタイプの生地を開発しました。これは、植毛生地と言われる吹付タイプ(フロッキー加工)のもので、美しい光沢、毛並み、柔らかさ、扱いやすさ、コストパフォーマンスのすべてを叶えるヒット商品となりました。
この他、高級感のある人工スエードや、美しい光沢を放つイミテーションレザー、繊細なレンズや液晶を守るサテンなど、モノを輝かせるための様々な用途に向けたコレクションを取り揃えています。
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